この布はどんなふうに変わりたいのだろう?
布に、耳を澄ます

服を着たときに、ふと感じる
小さな引っかかり
肌に残る、かすかな違和感

それは日々の中で
わたしたちの感覚を
少しずつ鈍らせていきます


ここちよく、自然に身にまとう

きき手 kikite 」の服づくり


天然素材を使うこと


 素材選びにおいて、特に大切にしているのは、天然素材を用いることです。

 綿や麻は、季節を重ねても変わらぬやわらかさで、肌に素直になじみます。洗いざらしの自然な質感は、時を経るほどに味わいを深めていきます。

 身にまとっていることさえ忘れてしまうような、静かなここちよさ

 安心して袖を通せる天然素材を選ぶこと。そんな思いを大切に、布と向き合っています。

シンプルでゆったりと


 日常の中で、私たちは絶えず身体を動かしています。服を着たときの動きやすさは、ここちよく過ごすための大切な要素です。

 着ていて楽な服とは、身体が自然に動くこと。全体にゆとりがあること。

 快適な着ごこちと、シンプルで飽きのこないデザイン。それがあれば、毎日の服選びに迷うこともありません。

 布本来の質感を生かしながら、ゆとりと実用性を備えたかたちを大切にしています。

手仕事の温かみ


 かつては、暮らしのそばには、物づくりの時間が息づいていました。しかし今では、工場での大量生産が主流となり、手仕事のものづくりは少しずつ遠ざかっています。

 人の手で丁寧に作られたものには、やわらかさや温かみ、そして味わいが宿ります。暮らしの中から生まれたものには、素朴で確かな良さがあると感じています。

 『丁寧な生活のためには、着るものも丁寧であってほしい。』そんな思いを胸に、一点ずつ、手仕事で丁寧に制作しています。

布からの語りかけ


 布に触れていると、ふと気づかされることがあります。

 一見同じに見える布でも、わずかな色の揺らぎや糸の違いによって、まったく異なる表情を見せます。

 同じ色であっても、綿と麻では質感が違う。厚みが変われば、そこに生まれる陰影も変わる。布は、静かに個性を持っています。

 触れていると、ときに布から語りかけられているように感じることがあります。布と向き合う静かな対話の時間。

 この布はどんなふうに変わりたいのだろう

 その問いを手がかりに、浮かんだイメージやひらめきをすくい取り、作品へとつなげています。

「きき手 kikite 」の服



世の中には、さまざまな服があふれ
どんなものでも簡単に
手に入る時代になりました




けれど、ふと気づいたのです
“お店に並ぶ商品には、欲しい服がない”と
その違和感が、服づくりを始めるきっかけでした




自分が本当に気に入って選んだものを
身にまとうよろこび




それを日々の中で使い
暮らす嬉しさ




丁寧に選び、丁寧に着る
その時間が、少しでもここちよくあるように


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