服に付けられたタグ
タグはその服の顔ともいえるでしょう
そこには作り手の
様々な想いが込められています
ここではすこし
「きき手 kikite 」のなりたちに
まつわるお話をしたいと思います
なりたち
私は昔から布が大好きで、ただ布を眺めているだけでも幸せを感じていました。
初めの頃は染めや織りに興味を持ち、一時期は趣味としてやっていたこともあります。染織で一枚の布が出来上がるまでを体験したことで、ますます布が好きになっていきました。
その後、布好きが高じて、自分がここちよく着るための服作りを始めます。市販の服では、なかなか気に入ったものが見つけられず、『それならば素材やデザインにこだわった、お気に入りの服を作ってしまおう』と、自分のために作り始めたのがきっかけでした。
そうして作り続けるうちに、すっかり服づくりの魅力にのめり込んでいってしまったのです。
初めの頃は染めや織りに興味を持ち、一時期は趣味としてやっていたこともあります。染織で一枚の布が出来上がるまでを体験したことで、ますます布が好きになっていきました。
その後、布好きが高じて、自分がここちよく着るための服作りを始めます。市販の服では、なかなか気に入ったものが見つけられず、『それならば素材やデザインにこだわった、お気に入りの服を作ってしまおう』と、自分のために作り始めたのがきっかけでした。
そうして作り続けるうちに、すっかり服づくりの魅力にのめり込んでいってしまったのです。
話はなぜか、我が家の愛犬についてとなります。
我が家には、黒いラブラドールの『キキ』という犬がいました。キキは、大型犬にしては長生きなほうで、16年間家族として一緒に楽しく生活した後、2009年に天国へと旅立ってしまいました。
最期の一年、私はキキの介護に追われ、ほとんど付きっきりの状態が続きました。
その時の無理もあってか、私は右手を痛めてしまいます。
一年間、箸やペンが一切持てず、もちろん針など持てるはずも無い状態になりました。正直なところ箸が使えないのはとても辛く、スプーンでしかできない食事も味気なさを感じました。
しかし同時に、怪我や病気で手が使えなくなる方々がいるのだと思うと、治る可能性がある自分は恵まれている、とも感じたのです。
その後治療の甲斐もあり、右手はなんとか回復して、また針も使えるようになりました。
しかし同時に、怪我や病気で手が使えなくなる方々がいるのだと思うと、治る可能性がある自分は恵まれている、とも感じたのです。
その後治療の甲斐もあり、右手はなんとか回復して、また針も使えるようになりました。
その時考えたのは、
『あと何年、この手を使っていられるか』
ということです。
ある日また突然、使えなくなってしまうことがあるかもしれない。そうなった時に後悔しないよう、自分の手をできるだけ長く大切に使おう。
好きなことをするために、これからは自分の手と上手につきあっていこう・・と。
考えるきっかけをくれた、愛犬『キキ』と、私の『利き手』。
「きき手 kikite 」にはこの二つの想いが込められているのです。
好きなことをするために、これからは自分の手と上手につきあっていこう・・と。
考えるきっかけをくれた、愛犬『キキ』と、私の『利き手』。
「きき手 kikite 」にはこの二つの想いが込められているのです。
ロゴの話
とてもお気に入りの「きき手 kikite 」のロゴデザインの中には、3つの要素が含まれています。
(3本の針は縦に並んで、糸の2つは結び目、1つは針穴に糸が通った状態のものです。)
ロゴのデザインには、このようなモチーフが隠れているのです。