リネン製品の取り扱いについて

 リネンは水に強く吸水性に優れ、発散性も高い素材ですが、その反面他の布に比べシワになりやすいという特徴もあります。
 ここでは、リネン製品の取り扱いについてご説明いたします。
リネンのお洗濯について

 生地を染めていない生成りのものは、通常通りご家庭の洗濯機でお洗濯ができます。色物のリネンは、初めのうちは色落ちする可能性もありますので、単独でのお洗濯をおすすめいたします。
 鮮やかな色の麻は、色あせしやすいため、洗濯機洗いよりも、つけ置き洗いの方がよいでしょう。

 洗剤は、おしゃれ着洗い用の中性洗剤をお使いいただき、洗濯機の場合は必ずネットに入れ、ソフト洗いで洗います。

 洗濯機の脱水は、絞りジワの原因となります。
濡れ干しか、脱水を1分以内程度に極端に短くすることで、シワを軽減できます。

  • 洗剤は漂白剤や蛍光剤の入っていない物をお使いください。

  • 繊維が傷みますので、タンブラー乾燥機の使用はお避けください。

  • 「きき手 kikite 」製品の簡単なお手入れ方法(濡れ干し)

    1)上記のリネンの洗い方に従い洗濯を行う。
    2)洗い終えたシャツをネットに入れ、洗濯機の脱水で1~2分ほど回します。

    3)ネットから取り出したシャツをハンガーに掛け、襟元や身頃を伸ばすように整えます。
      水が垂れますので、お風呂場などにしばらく掛けておきます。

    4)水垂れが無くなったら、直射日光の当たらない場所で陰干しします。


    これで、ほとんどアイロンが必要無いくらいにシワを抑えられます。
    アイロンをかけたい方に

     濡れ干ししたリネンは、ほとんどノーアイロンでも着られる状態になりますが、光沢のあるパリッとした仕上がりにしたい時には、アイロンをかけていただければと思います。

     濡れ干ししたものは、アイロンをかけるのも楽です。また、少々生乾きの状態でかけると、張りや光沢のある仕上がりとなります。

     ただし色物のリネンは、色ムラやテカリの原因にもなる場合もありますので、当て布をご使用になり、中温程度でかけていただくことをおすすめいたします。

  • ワッシャー加工などの特殊なシワ加工を施した生地は、アイロンによってシワを完全に伸ばすことはできません。

  • シャツの保存について

     リネン素材のシャツはシワがつきやすいため、ご家庭で保存する場合、畳まずにハンガーに掛けた状態で保存することをおすすめいたします。