愛着

 
 
昨日 衣類の入れ替えをしていたら
昔着ていた 大好きだった服が出てきました
 
もうかれこれ 40年前に着ていたもの
紫と言うよりは 赤みが強く
それでいて 渋みのある とても素敵な色です
 
布は おそらく綿麻系の素材だと思います
何しろ タグもどこかに行ってしまっていて
知るよしもありません
 
私はその色を 勝手に 「あずき色」と名付けて
その服を 「あずき色の服」と呼んでいました
 
 

 
今では 生地も白けて 毛羽立ち
糸も布も ちょっと引っ張ると
裂けてしまいそうなほど 劣化しているのですが・・
でも なぜだか捨てられなかったのです
 
捨ててしまうと その時代の記憶も
無くなってしまうような
そんな 気がしていたのかもしれません
 
 

 
 
そんな 「あずき色の服」ですが
本日 意を決して
お役目を 終えていただくことにしました
 
長い間ご苦労様・・と思いながら ボタンを外し
外したボタンを ひっくり返すと
あら!貝ボタン!
 
てっきり プラボタンだと思っていたので
ちょっとビックリ!!
 
 
新しい服を作った時に これを絶対使おう!
 
 

 
 
消えていく寂しさと 繋がっていく嬉しさ
何だか 気持ちがちゃんとバトンタッチされて
一歩前に進めたような・・
そんな 清々しさを感じることができました
 
 
さて このボタンで何を作ろうか
 

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